【レア経験】台湾式の初日の出が日本人には新鮮だった

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この記事が役立つかもしれない人

  • 元旦に台湾の福隆海岸で初日の出を見たい人
  • 台湾のローカルな行事を体験したい人

私と初日の出

 年末年始の過ごし方に全くこだわりの無い私にも、唯一ゆずれないものがある。

2019年元旦。

 それは元日の朝には早く起き、日の出を拝むという一大イベントだ。なぜだか自分でも分からないが、数年前から初日の出を見なければ1年が始まった気がしないのだ。

「台北 初日の出」検索で情報が出ない

 他の記事でも書いたように2020年の年明けは内陸にある台北市で過ごしたので、上の写真のような光景を目にすることは難しかった。もっとも、台北101のカウントダウン花火や夜の都市部のお祭り騒ぎを楽しむ旅行者は多くとも、わざわざ日の出を拝みに来る日本人などまずいないのが現実であろう。その証拠に、Googleで「台北 初日の出」等でスポットを探せども、直接関係のある日本語の記事はほとんどヒットしない。

深夜の臨時列車、これは絶対何かある…

 仕方なく、朝一番に台北から近い海岸「福隆海水浴場」まで行こうか、などと考えて台湾鉄路管理局でダイヤを確認していたところ、興味深い情報があった。

02:47発 福隆行き 臨時列車

 こんな列車が走るというのだ。そういえば、数年前の英語記事で福隆海岸では日の出を待つイベントがある…、といった趣旨のものがあった気がする。初日の出に関する何かを嗅ぎつけた私は、台北101から近い松山駅からこれに乗車することに決めた。

夜行列車なのに混雑。15分ほど遅延した。

主に台湾人の乗客についていった

他の乗客は台湾人ばかりのようにみえる。福隆駅に到着するも、この人々がこれから何処へ向かうのかについて予備知識ゼロである。とりあえずあとについていった。

午前4時前。

真夜中の駅前は明々としている。台鉄の中でも福隆は小ぶりな駅の扱いだが、おそらく日の出を求めてこのにぎわい様。ああ、言葉の壁さえなければ、語り合いたいことがあるのに。

福隆駅から海外までは徒歩で十数分。

意外だったのが、夜中でもコンビニが複数営業している便利な地域だったこと。

みんな、どこへ入っていくんだ?

ここはリゾートホテルじゃないのか

 しっかり防寒して、海岸のイベントに参戦できるようにしていたのだが、群衆は現地のリゾートホテルの中へ入っていくではないか。よくわからんが要予約的なやつか…? と個人的に海岸へ逃げることも一旦考えたのだが、とりあえず中にいる人に聞いてみることにした。

日本人の飛び入り参加OKでした

 「エクスキューズ・ミー…」で受け付けの女性は若干困惑。本当に地元の人のローカルイベントに来てしまったのだと察する。英語が話せる人に交代してくれたので、参加費やら予約について聞いたところ、旅行者が自由に立ち入っても問題ないような旨を答えてくれた。

クーポンとロッテリー?

 おまけに、画像のような福隆海洋温泉の半額クーポンと、赤い紙を渡してくれた。赤い方が何なのか聞くと、「ロッテリー」とのこと。日本の福引みたいなものだろうけど、住所記入欄にホテルの名称を書くしかなかった私には福は届かないだろうなあ…。

いよいよイベント開場

 ホテル内のホールへ入ると奥にはステージがあり、手前には多くの席が並べられていた。当初は撮影していいのか判断に迷う空気だったので、しばらく文章のみで失礼したい。

台湾では有名なイベントだった

会場では台湾全土へ向けたテレビ中継のカメラが回されていた。イベントの内容を紹介すると、やはり日の出を待つ音楽系のライブのようだ。なんでも、ここ「福隆海岸」と東部の「三仙台」、南部の「阿里山」の3地点は初日の出の名所であり、台湾人にとってこれは有名なイベントだったのだ。

 地元で活動するアーティストが2組出演し各々が何曲も歌唱。歌詞は何を言っているのか分からなかったが、落ち着いたメロディーの曲が多いのが心地よくて子守唄になった。歌手に失礼なのは承知だが、周りにも明らかに曲にノっているのではないという頭の揺れ方をしている台湾人が結構いたので安心だ。

朝が近づくと会場の雰囲気が変わり…

鐘を突いているの図

 時刻は朝の6時を過ぎたところであろうか。ひとりの僧侶がステージにあらわれて会場は静まり返る。何やら台湾語で説教をされたあと、手を合わせて皆で目を閉じた。(おそらく黙とう)

その後写真のように、司会者の大きな掛け声と共に、これまた大きな音で鐘を突き始めたのだ。

「第〇願~! ~~~~!!」、「ゴォーーーン」

といった調子で、合計で二十数個の願いのようなものを唱えては、鐘を突く時間。その中には、健康や学業、家内安全といったものからスケールはしだいに大きくなっていき、最後は世界の平和~みたいなことを叫んでいた。

そうである。元日の朝から、台湾人の願いは世界平和なのである。

そしてお待ちかね!、おや…?

  空は明るくなり、会場のすぐ外が東向きの展望台だったことに気が付く。本日の日の出は6時37分。大勢はここへ出ると、引き続きテレビ中継されながら、肌寒い中で今か今かと待つ。

そして約束の時。

おや…?

美しいのは太陽だけではない

 台湾北部の冬季は曇りがちで、初日の出を拝める年は逆に奇跡なのかもしれない。しかし、私の心はこれまでのどの元旦にも負けないぐらい充実していた。台湾人は心地よい音楽を楽しみ、僧侶と黙とうを行い、鐘を突いて世界平和を願いながら初日の出を毎年待っているのだ。

 このローカルでかつ、美しい台湾人の感性に触れられるイベントを経験した今、もう日本の初日の出には戻れないかもしれない。読者の皆さんも機会があればぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。

2020年、新年快樂!!

そういえば、おじさんにこんな掛け軸をもらった


(文責・ランドゥ)

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